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サイクリングイベント「富士山グルメライド」でオリンピックレガシーを体感!

サイクリングイベント「富士山グルメライド」でオリンピックレガシーを体感!

9月10日(土)、地元のおいしいものを堪能しながらサイクリングを楽しむ「富士山グルメライド」が3年ぶりに開催されました。強い日差しの中に秋のきざしも感じる日、約150名のサイクリストが富士山樹空の森に集結しました。

富士山グルメライドはNPO富士山ごてんばサイクリングプロジェクトが主催する、老若男女誰もが楽しめるイベントで、難易度に合わせて3つのコースが用意されています。どれもサイクリストの視点で考えられた自転車の醍醐味がぎゅっとつまった内容です。

コース・参加料

ファミリーコース(27km)小学5年生以上/5,000円
一般グルメコース(64km)中学生以上/7,000円
一般健脚コース(78km)中学生以上/8,000円

3つのコースとも御殿場市・富士山樹空の森まるびドームをスタートした後、小山町や裾野市を経由して、再び富士山樹空の森へ帰ってきます。各コース4カ所(一般健脚コースは5カ所)に休憩・給水のためのエイドステーションを設置していて、そこでは御殿場・小山・裾野の名産品が地元のお店やボランティアたちによってふるまわれます。コースの一部は東京2020オリンピック自転車競技ロードレースと同じルートを走るので、世界のトップアスリートと同じ道を走行できるのも魅力です。

エイドステーション/提供グルメ

▶︎ファミリーコース(27km)
(1)東京2020大会レガシーモニュメント(上柴怒田地区)/虎屋羊羹・強力餅・水
(2)大御神公園/揚げ饅頭・アスリートシフォン
(3)上小林わさび園/おにぎり・お茶
(4)御殿場市立玉穂小学校モニュメント/ふじプリン

▶︎一般グルメコース(64km)
(1)足柄駅広場/わさび最中・瓶コーラ
(2)乙女森林公園/アスリートシフォン・水
(3)二子農家民泊/おにぎり・お茶
(4)ヘルシーパーク裾野/裾野水餃子

▶︎一般健脚コース(78km)
(1)足柄駅広場/わさび最中・瓶コーラ
(2)乙女森林公園/アスリートシフォン・水
(3)長尾峠元しるこや/虎屋羊羹・強力餅
(4)二子農家民泊/おにぎり・お茶
(5)ヘルシーパーク裾野/裾野水餃子

開会式では、御殿場市長のあいさつの後、歌手のフルヤトモヒロさんによるテーマソング「グルメライド」を聞きながら、朝9時に富士山樹空の森まるびドームを順番にスタートしました。
各チームの先頭と最後尾には熟練した地元のサポートライダーがガイドとして一緒に走るため、一人での参加や土地勘のない人も安心です。また、今回のイベントでは、小山高校写真部のみなさんが取材班として参加者が走っている姿を撮影。自転車に乗っている自分と仲間が一緒に写った貴重な写真は、イベント終了後で参加者がダウンロードできるサービスもありました。サイクリストを思いやる地元住民からのおもてなしが喜ばれていました。

すべてのコースでふるまわれたアスリートシフォンは、母としてアルペンスキー選手の息子をサポートしたいという思いから、アスリートフードマイスターの資格を取得し、素材と味にもこだわって研究を重ねて誕生したスイーツです。植物性と動物性タンパク質をバランスよく取り入れられる栄養価の高いシフォンケーキは、サイクリスト泣かせのゴルフ場裏道「通称Z坂」を上ったみなさん、長尾峠から絶景の仙石原に向かうみなさんにとって最高のご褒美となりました。

一番距離の短いファミリーコースは、距離が短いだけでなく、高低差もほかのコースと比べてゆるやかなため、保護者同伴であれば小学5年生から参加できます。そのため、高齢者や家族連れも多く、和やかなムードです。

朝9時にスタートした参加者も昼過ぎには再び富士山樹空の森まるびドームへ。ドーム内からは、みくりやそばの出汁のいい香りが広がっていました。ほかにも、渡辺ハム工房のワンプレート、アンドロワ・パレのサクサクシューが用意され、完走したチームはアフターライドパーティーを楽しみました。

御殿場市にある渡辺ハム工房のワンプレートは、ふじのくにポークのローストポークジビエのウィンナーと定番ウィンナーの2種と人気の手羽先のにんにく煮、創作オーガニック料理が人気のTokibacoのキャロットラペが一皿にのったボリューム満点の一品。その場で焼き上げて提供しました。

ファミリーコースに参加した御殿場市の清水さん親子。小学5年生と中学3年生の娘さんとお父さんの親子3人で参加。「玉穂地区の棚田がきれいでした。自動車で通ったことがある場所だけど、自転車で風を感じながら走ると景色がちがって見えました」

一般グルメコースを完走したチームのみなさん。静岡県内の趣味の仲間たちと一緒に参加、富士山グルメライドの魅力は走力差があっても一緒に楽しめるのが魅力だそう。
そして、横浜市から単独で参加した佐藤さんもメンバーと意気投合。「地元の方にサポートいただき、安心して参加できました。自動車の少ない走りやすい道を知ることができたので、これから新しいルートが開発できそうです」と話していました。

イベントを主催するNPO富士山ごてんばサイクリングプロジェクトの永井誠一さんにお話を聞きました。
「富士山グルメライドは家族で楽しめるサイクリングイベントですが、決して甘くはないです。ただ走った爽快感だけでなく、坂道を上りきった達成感も感じてもらいたい。僕らの経験から、安全を考慮しながらサイクリストにとって魅力的なコースを決めています。また、エントリーの際にみなさんに記入いただいた走行歴をもとにチーム分けをして、サポートライダーがフォローしながら、おもてなしの心で地元の魅力を伝えています。
富士山グルメライドを通じて、御殿場に来ていただいたみなさんの心の中にオリンピックレガシーを刻んでもらい、これからも自転車をキーワードにしたまちづくりを目指しています」

NPO富士山ごてんばサイクリングプロジェクト代表の関口章さん(右)と永井誠一さん(左)

富士山グルメライドは、地元の人々が盛り上げてくれるアットホームなサイクリングイベントです。サポートライダーの万全なフォローで、1人でも、家族でも楽しめます。富士山麓の風を感じながら、地元グルメを堪能し、オリンピックレガシーを体感してみませんか。

Event Photo

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