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富士山一周120キロを走破する人気イベント「富士いち」開催

富士山一周120キロを走破する人気イベント「富士いち」開催

9月11日(日)、全国からサイクリストが御殿場に集結! この日は「富士山1周サイクリング2022 富士いち」が開催されました。2019年からスタートしたこのイベントはその名の通り、御殿場市の富士山樹空の森まるびドームをスタートして、小山町・道の駅すばしりを経由、富士五湖エリアをめぐりながら富士宮市、富士市、裾野市を通過し、再び富士山樹空の森まるびドームへ帰ってきます。富士山麓全長116.2kmをサイクリングで一周する過酷なイベントです。距離だけでなく、高低差も大きなルートですが、スタートからゴール制限時間(~17時)までゆとりがあるので、自分のペースでサイクリングを楽しむことが出来ます。

早朝、6時から8時までグループごとに順次スタート。ここから655名が富士山一周走破をめざします。途中、静岡県と山梨県の6カ所に補給のためのエイドステーションがあり、各地の名産品が地元住民によってふるまわれます。また、コース上には、コース案内ライダーや救護車、走りきれなかった場合の回収車などで完走をフルサポート。初めてで自信がない方も、安心して富士いちにチャレンジいただけます。

エイドステーション・提供グルメ

(1)道の駅すばしり/おにぎり
(2)ほうとう蔵歩成/黄金ほうとう
(3)富岳風穴/なるさわ饅頭
(4)富士ミルクランド/富士宮やきそば
(5)富士山こどもの国/富士山ひらら
(ゴール)富士山樹空の森/みくりやそば・ふるさとまんじゅう

最初のエイドステーションは、小山町の道の駅すばしりです。ここでは、ごてんばコシヒカリと須川のマスを使ったおにぎりが提供されました。にぎったばかりのあたたかいおにぎりで最初の補給です。富士山もくっきり姿を現し、挑戦がはじまったばかりの参加者たちを明るく出迎えました。

埼玉から参加しているグループ。親子で富士いち初参加。普段はサーキットを走行しているけれど、やはり平地とロードでは全然ちがって激しいアップダウンに苦戦中。今日の目標は完走することです。

そして、最後のエイドステーションの富士市・富士山こどもの国では、富士商工会女性部が、米粉の平たい麺「富士山ひらら」を使った野菜たっぷりのメニューを提供。この後、ゴールまで続くアップダウンの激しいエリアに挑む力となります。

この日、富士山樹空の森では「GOTEMBA CYCLE FESTA」も同時開催。縁日やワークショップ、飲食店が並び、家族連れがたくさん訪れました。子どもたちに人気のランニングバイクの乗車体験、タイムトライアルも行われ、未来のサイクリストたちが元気に走りました。

そして、会場内では御殿場市オリジナルのカウベルの貸し出しを行い、富士いち参加者のゴールの瞬間はみんなでカウベルを鳴らして声援を送りました。

最初にゴールしたグループの一人、斎藤さん(相模原市)は二度目の挑戦。「エイドステーションで食べた特産品で既におなかいっぱいです」と余裕を感じる笑顔でした。

ゴールした人には完走証と記念メダルが渡され、会場では御殿場市の郷土食みくりやそばと裾野市のふるさとまんじゅうがふるまわれました。
厳しい暑さの中で約120kmを完走した参加者にとって、山芋が練り込まれた冷たいそばは体に浸透したことでしょう。
すそのブランドの1つ、あんこたっぷりのふるさとまんじゅうで糖分補給もばっちりです。

酒井さん(埼玉県)は親子で参加。自転車部に入った高校1年生の息子さんを見て、お父さんも自転車を再開。親子一緒にイベントに参加するのは今回が初めてだそうです。「今回はケガをしないことが目標」と話していましたが、無事に完走できました。

藤枝・牧之原から親子3人で参加したグループ。お父さんは照れ屋ということで、母娘で記念撮影です。「同じ県内なので富士山は見慣れていますが、やはり御殿場だと近く感じますね。富士いちはもともと挑戦してみたかったんです。今日は暑さも厳しくて、とくに富士山こどもの国までの坂道がつらかったですね」と話してくださいました。

昔、トライアスロンをしていた阪野さん(名古屋)は、定年退職後に60歳をすぎてから自転車を再開。2ヵ月に一度のペースで単独でサイクルイベントに参加しているそうです。この日は半月板の故障を抱えての参加でしたが、無事に120kmを完走しました。

1日で富士山を360度ぐるっと体感できる「富士いち」。過去3回のなかでも晴天に恵まれ、富士山と共に走行することができました。これからも富士山一周したいと世界中からサイクリストが集まるイベントとして期待が高まります。

Event Photo

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