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2021年、新たな挑戦へ! “あたらしい日本”を告げる「はじまりの花火」

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2021年、新たな挑戦へ! “あたらしい日本”を告げる「はじまりの花火」
2020年7月24日20時、本来なら東京オリンピック開会式が始まるはずだった、この日、この時間。その時刻に合わせて、日本青年会議所が主催する「全国一斉花火プロジェクト ~はじまりの花火~」が開催されました。
静岡県内では静岡市、湖西市、御殿場市・小山町が参加し、当日は御殿場市・小山町内全19カ所で一斉に花火が打ち上げられました。
今回の企画実現にいたるまでの舞台裏と、コロナ禍での新たな東京2020大会やスポーツを取り巻く環境への想いについてを、御殿場青年会議所(以下、御殿場JC)の沼田幸治理事長と高橋頼太専務理事にうかがいました。
――静岡県内では、静岡市、湖西市でも開催されましたが、どういう経緯で御殿場市・小山町が「はじまりの花火」に参加することになったのでしょうか?

御殿場青年会議所 沼田幸治理事長
沼田:6月中旬に日本青年会議所から「はじまりの花火」開催について連絡がありました。御殿場市と小山町は、東京オリンピック自転車競技のロードレースとタイムトライアルの開催地です。やはり開催地としては、ぜひ参加したい。
それに、コロナ禍によって地域の飲食店や企業も、今まで体験したことのない状況にあります。そういった中で「はじまりの花火」に込められた“あたらしい日本をはじめる合図”という企画趣旨に共感し、強い思いで立候補しました。
――御殿場JCの「はじまりの花火」にかける思いを聞かせてください。
沼田:今年は、全国的に地域の夏祭りや花火大会などは軒並み中止になりました。このままでは、何もないまま夏が終わってしまう。もし、それぞれの自宅から「はじまりの花火」を観ることができたら、みんなで体験を共有できたなら、それは素晴らしいなと思いました。そのために、御殿場と小山の空を覆うくらい、たくさんの花火を上げよう。そして、この花火を夏の訪れの合図としてみなさんに受け取めてもらえたら…。そういう思いで取り組みました。
御殿場・小山のお盆の時期と「はじまりの花火」開催日が重なるので、もしかしたら、「はじまりの花火」をご先祖さまの迎え火だと感じた方もいたかもしれませんね。

沼田:それから私自身、学生時代は陸上選手として全国大会を目指していたので、学生やアスリートの活躍の場が失われてしまったことは、想像するだけで涙が出るほどつらいです。御殿場JCのメンバーもスポーツ経験者が多いので、同じ気持ちだと思います。しかし、それでも人生は続いていく。アスリートにとって身体以上に、メンタルが大事なので「はじまりの花火」が、気持ちを切り替えるきっかけになればいいなとも思っています。

御殿場青年会議所 高橋頼太専務理事
――約1カ月という短い準備期間で、これだけ多くの打ち上げ場所を確保することは大変だったのではないでしょうか?
沼田:何よりも密集した環境を作らないことが重要でした。当初、「お金を出し合って1カ所で20分くらいやろう」という話もありましたが、それだと場所を公表しなくても、人が集まってきてしまう。でも、打ち上げ場所を増やすことができれば、1分30秒という短い時間でもたくさんの人に観てもらえる。そう考えて、20以上の団体や企業でプレゼンを行いました。その中でわかったことは、私たちが想像していた以上に、地域のみなさんの東京オリンピックに対する期待が大きかったこと。そして、私たちと同じように何かしたいという思いを抱えていることでした。
「三密にならない花火大会を地域のみなさんとつくり上げたい」
私たちのような若造が言い出したことを、みなさんが汲んでくださり、最終的には19カ所で打ち上げることができました。これだけ多くの方と一緒に何かをするのは、御殿場JCとしても初めてのことでしたが、今回の企画を通して地域の方々の器の広さを感じましたね。
――2021年の東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会、
御殿場JCとしてはどのように関わっていくのでしょうか?

沼田:もともとの予定では、パラリンピックの競技用自転車の試乗体験会を企画していました。体験することで選手が身近になり、よりアスリートの凄さを感じてもらえるだろうと思ったからです。2021年の御殿場JCの活動はまだ未定ですが、次期理事長である高橋に期待しています。高橋:はい。来年の予定はまだ決まっていませんが、競技用自転車の試乗体験会は実施するかもしれませんね。

ロードレースやタイムトライアルはマラソン同様、チケットがなくても路上で観戦できる競技です。これまでは、人が集まって応援することで一体感を生み出し、競技を盛り上げていましたが、ニューノーマルが求めれる今、どうしたら三密を防ぎつつ、より楽しく、一体感のある応援を作り出せるか。それが今後の課題です。御殿場JCとしては、これから御殿場市オリンピック・パラリンピック推進協議会と共に、ニューノーマル時代の新しい応援スタイルを作っていきたいと考えています。

7月24日「はじまりの花火」の様子

取材に応じる高橋頼太専務理事(左)と沼田幸治理事長(右)
地域メディアや口コミなど多くの方が楽しみにして迎えた「はじまりの花火」。市内各所で打ちあがる花火を見上げた市民にとって、御殿場JCさんたちの想いが伝わり、来年の東京2020大会を迎える御殿場の新しいスタートとしたいですね。

[開催概要]
全国一斉花火プロジェクト ~はじまりの花火~
日時:2020年7月24日(金)20時
開催場所:御殿場市内・小山町内全19か所
主催:公益社団法人日本青年会議所

[インタビュー]
対象:沼田幸治(一般社団法人 御殿場青年会議所 理事長)、高橋頼太(一般社団法人 御殿場青年会議所 専務理事)

[クレジット]
テキスト:森岡まこぱ 写真:飯田昂寛

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